とうとう来日、JPP!! その3
きっと大方の予想通りであったろうなとは思うのですが、行ってきましたよ、札幌へ! JPPライヴ@札幌ちえりあホール
今回のJPPのツアー全3公演のうち、唯一のPAありの、そしてワンステージライヴでした。
コンサート前日である8日は、とにかく9日に休みが半日もしくは一日取れるように、ひたすら仕事しまくり。翌日にそれを残さないようにして、なんとか9日に14時30分の飛行機に搭乗。16時には新千歳空港に到着、電車で移動して予約していた札幌市内のホテルにチェックイン、ゆっくり休む間もなくコンサート会場のちえりあホールへ。
武蔵野や伊丹に比べると、少し大きなめなホールに、もしかしてPA?いやいや、そんなことはないか、なんて思っていたら、今回のツアーで初のPAありに少々驚き。カウスティネンで聴いたことがあるJPPのライヴはほとんどPAありだったので、これまた非常にテンションのあがる出来事だったのでした。
セットリスト
Lundgren
Tomahuta
Vanha Paimenen Soitto
Kalevan Polkka / Artun Polkka
En till Sven
Onnen Päivät
Engel
Irish Coffee
Mollisotiisi / Thores Schottis
Murhe
Penssarin Polska
Rintalan Hekin Polska
Taklax G
Antin Mikkon
Bjudan Marsch
Hämmennys
Stuffologie
*Juottomarssi
*Tuuko-Nikolai Valssi
*Uljas Polska Från Vårdö
-Finnish Gypsies
--Tango de Caro
*は7日に楽器のワークショップをやった際、参加されたみなさんがJPPと一緒にステージに乗って演奏した曲です。参加楽器はフィドルやカンテレはもちろん、アコーディオン、鍵盤ハーモニカ、トランペット、馬頭琴なんかもあって大賑わいでした。[追記 11/11: WS参加者と演奏した最後の曲名が分からなかったのですが、WSにも参加されライヴ当日オープニングアクトもつとめられた、カンテレ奏者のあらひろこさんにタイトルを教えていただきました。あらさん、ありがとうございました]
前の2回はアコースティックだったので、どんな違いがあるかと思っていたら、さほどは何もなかったかな。個人的には「いつものJPP」。広いステージの横幅をまんべんなく使って6人が横並びになるのを見て、「そうそう、これこれ!」なんて思ったり。
あいだに休憩がなかったからか、彼らの音楽に集中することができて、本当に楽しかった。疲れているだろうに演奏レベルを保っているのはさすが、としか言いようがない。あの飄々とした雰囲気は、本当にかっこいいよなー。個人的に、JPPが一番輝いている点だと思う。
アンコールは2回。2回目は予定なしのアンコールだったみたい。拍手で2回目に呼び出され、さりげなく始まったTango de Caroは気負いがまったくなくて、自然なタンゴで、聴いててなんかいろんなことを思い出しちゃったりしたなあ。フィンランドはタンゴが盛んな国で、JPPをはじめとして、いろんなバンドがよく演奏してるんだけど、絶品はやっぱりJPP。「JPPが演奏する、フィンランドの(もっさりとした/笑)タンゴが一番好きだー好きだー好きだー」と叫びたくなりました(ここに書かれているのはすべてほめ言葉です)。
終わりって本当にさびしい。すごく濃密だったJPPとの時間が終わってしまって、終演後は気が抜けてしまい、サイン会を行っているメンバーを遠くから眺めているだけでした。時間が経ったらだんだんと意識が戻ってきて、こちらに気付いたメンバーたちに手を振ったりする余裕も。伊丹で帰り道に一緒に歩いていたアルトとマッティには「北海道は行きたいけど行けないと思う」と言っていたので、「なんでいるの!?」と驚かれた。ことの次第(月曜日に一生懸命仕事をして、それを終わらせて、火曜日に休みを取り、札幌公演に来た)を話したらすごく喜んでくれたので、行って本当に良かった。カウスティネンと日本で会って話をしたことがあるのは、アルト、ティモ、アンティの3人だけだったので、マウノ、トンミ、マッティとも仲良く?なれてうれしかった! みんな気さくで本当にやさしい。
メンバーから「来年のカウスティネンに来る予定はあるの?」と聞かれ、「うーん、分かんない。行きたいとは思ってるけど……」とだけ返事しておいた。行きたい気持ちはあるけど、現段階では何とも。プログラムが発表されるであろう、来年の春に期待して。