猫の言葉、復活

 北欧のフォークミュージックを聴き始めて割とすぐのころ、ネットで「フィンランド」について検索するたびに、目にしていた稲垣美晴さんの本「フィンランド語は猫の言葉」。フィンランド好きなら、一度は聞いた(目にした)ことがあるタイトルだと思います。フィンランドを紹介するサイトのほとんどで名前が挙がっていて、しかもその評判がとてもいいので、ぜひ読んでみたいと思っていました。しかし、そのころはすでに絶版となっており、どこを探しても見つからない、という日々が続きました(パピレスでDL販売していたようですが、やっぱり「本」で読みたかった)。
 でも、ついに復刊されることが決定したのです! やったー! ちなみに、以前発売されていた出版社からではなく、著者自らが猫の言葉社という出版社を立ち上げ、そこで復刊されるようです。復刊のお知らせが届いたときはすごくうれしくて、すぐに購入手続きを取っちゃいました。本が届くのが楽しみ。

「フィンランド語は猫の言葉」(稲垣美晴著/猫の言葉社)
定価1680円(1600円+税)
詳細と購入ページ

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エア・コンダクター選手権

 「のだめカンタービレ」最新刊で、レストランか何かで、のだめが千秋のまねをして、指揮をやっているシーンがあります。指示の出し方がいかにも指揮者のそれっぽいので、読んでいて爆笑。
 指揮者って不思議です。自分で楽器を演奏するわけじゃないのに(もちろん例外はあるけど)、ステージにあがって、一人棒をブンブン振って大汗かいて、曲が終われば(ステキな演奏だった場合)会場中から大きな拍手をもらえるわけですから。でも、指揮者の前にオーケストラがいるってことが前提。もしオケがいなくて指揮者ただ一人でステージの上でやってるだけでは、そんな拍手はもらえないのです。

 でも、オケがいなくて指揮者ただ一人でステージでやっても、大喝采をもらえるチャンスがここに……!

 もうすでにご存じの方ばかりだと思いますが、書いてみます。

 年末に「ハルモニア杯音楽コンクール」というイヴェントが東京国際フォーラムでありますが、その中で『輝け!エア・コンダクター』というコンクール(?)が開催されます。そう、つまりフィンランドで行われている「エア・ギター選手権」の指揮者版。クラシック好きな方ならば、自宅で音楽を聴きながら指揮者のまねごとをしたことがあることは、一度や二度じゃないはず。そんな一人の楽しみを、みんなで分かちあおうじゃありませんか!
 エア・ギター選手権では、ただギターを弾くまねだけでは優勝できないみたいですね。このエア・コンだって同じ。カラヤンやフルヴェンの物まねしても、一部のクラシックファンしか笑ってくれません。といかそもそもそれが笑いにつながるのか!? いかにおもしろいことをやって、観客を感心させ、大笑いさせるかがカギなのかもしれません。いったいどんなパフォーマンスが生まれるのやら。ドキドキです。
 ということで、わたしもこのハルモニアは観客の一人として行きますので、ぜひこの「エア・コン」で大笑いさせていただこうと、今から楽しみにしているのです。
 まだ応募、間に合います。今月いっぱいまで。

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新しい出版社

 元同僚であり、友人(といっていいのか。大先輩なんだけど……)二人が、新しい出版社を興しました。
 以前から二人の編集者としての仕事っぷりを尊敬していたので、発売予定のラインナップを見るだけでも、期待は高まるばかりです。

 アルテスパブリッシング

 どうぞよろしくですー。

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いろいろと

 書きたいことはあるけど、うまくオチを付けられないものを小ネタ風に、気ままに列挙。
 まあ、きっと小ネタにもならない。

●ちゃんと書きたかった。実は聲明を聴きに、国立劇場まで。僧たちによって奏でられる不思議な音とハーモニー、声に、しばしトリップ。雅楽も一緒に見ることができたのは、幸せで体が震えるほど。やっぱり宮内庁のを見に行きたい。

●最近何かが足りないと思っていたら、Les Frèresだった。プレ・メジャーデビューCDも買いました。演奏はもちろん、守也くん、圭土くんそれぞれの特徴をよく生かした選曲に、ブラヴォー。でもCD。彼らの良さを実感するには、やっぱり生でライヴを見なければ。少なくとも年内に一回だけでも見られるといいんだけど。

●先日、夏以降抱えていた仕事が終了。「ふたりのピアノ うたとひびきのアンサンブル」というタイトルで、全国の楽器店・楽譜店で発売されます。内田勝人先生特有の前衛的な音楽ではなく、オーソドックでありながらえらくエスプリのきいたかわいらしい曲ばかりが収載されてます。導入期のピアノ学習者でも「音楽」を演奏することができる連弾楽譜です。店頭で見かけたら手にとってみてください。森の中を赤い鳥が2匹飛んでいる表紙が目印。10月下旬発売予定。そして、現在2冊目も進行中。こちらは11月下旬発売予定。

●25の練習曲で有名な作曲家、ブルクミュラーのピアノ・トリオを、会社の人たちとやっている「ピアノ楽譜研究会」で演奏しました。これは25の練習曲の中の数曲を、それ用に編曲した楽譜で、結構ユニークな響きもあり、なかなかおもしろく、ちょっと病みつきです。楽譜は東音企画さんから出てます。

●ハイな気分になりたいときに聴く曲を列挙したいのだ!
 Norska Bräder (Väsen)
 Ploska (Väsen)
 Bambodansarna (Väsen)
 Appallachen/Polskejig (Väsen)
 Speedy Slam (JPP)
 Kalmari Special (JPP)
 Myllypolkka Ja Eriks Polkan (JPP)
 Jokijenkka (Frigg)
 Hopsa Aus Raaby (Haugaard & Høirup)
 Peer Reel (Harv)
 Joker (Les Frères)
 Ballyogan (Lúnasa)
 Jorunn Jogga (Majorstuen)
 Ellin Polkka (Maria Kalaniemi Trio)
 Säckpipslåt från Norra Råda (Mikael & Leo)
 Rumanian Folk Dance (Bála Bartók)
 Klavier Quartet Nr.1-4 (Johannes Brahms)
 Toccatina -8 concert etudes (Nikolai Kapustin)
 Minesootan Tango (Pinnin Pojat)
 Dalpilen (Swåp)
 Lellupuo-Ilkoon Frioomarssi (Troka)
 Virtaa (Tsuumi)
 Polkka efter A (Tsuumi)
 あ、挙げすぎた……。でも、まだ足りないっす。ここに挙げた曲は聴くだけでハイになれる。仕事前に聴くのが吉。ここ2ヶ月ほどの間、狂ったように延々リピートして聴きまくっているのはTsuumiのVirtaaでございます。急緩急と変化するこの曲、超カッコイイです。とくに6分47秒あたりからは圧巻。音量最大にして聴きたくなる。ダンサーのパーカッシヴなタップが自然と気分をハイにしてくれます。最後のフィドルとアコの早弾きや転調部分はいつもニヤリとしちゃう。カウスティネンでこの曲を演奏するTsuumiを見ちゃったからなー。またライヴ見たいな。見れるといいな。

●今度初めてお仕事でご一緒させていただく先生のご自宅へ、ご挨拶がてら打ち合わせに。楽しくお仕事できそうな予感。これからが楽しみです。この楽譜は来年発売予定。

●商品化権ビジネスのトレードショー、ライセンシング・アジア2006というのに行ってきました。会場に入ると、世間でよく見かけるキャラたちに出迎えられ、微妙にうろたえました。主に企業のキャラクターライセンスの商談が行われる中、場違い感ありありな自分に一笑。クリエイター・ブースに、先日お仕事をご一緒させていただいたイラストレーターさんが出展されていたので、ご挨拶に。その方が作ったキャラは、数年前にあった個展で出会い済み。いつの間にかそのキャラの仲間も増えていてにぎやかに。仕掛け絵本ですってよ! さあ、商品化してください、大手出版社さん。それから、このキャラでグッズを出してください、大手おもちゃメーカーさん。そして大学の先輩イラストレーターさんとも知り合えました。会場を出ようと歩いていて目に入ったブルーナのミッフィー。じっと見ていたら塗り絵をくださいました。立ち止まってみるもんです。

●明日から沖縄。

●忘れてません。写真の焼き増しとか、そのほかいろいろと。待ってくださってる方々。本当にごめんなさい。あともうちょっと待ってください。準備はカメながらも、ちゃんとやってます、ホントです。

●ああ! 私信まで書いちゃった。

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ルーヴル美術館展

 今しか行けるときはないっ!と思い立って行ってきたよ@横浜美術館
 ルーヴル美術館展、すごい人気でビックリした。そりゃちょっとは覚悟してたけど。11時ごろ到着してみると、すごい長蛇の列……。入場まで1時間待ち。どっかのアトラクションですか。一瞬帰ろうかと思ったんだけど、フランスに行くことは(今のところ)きっとないだろうから、そうなるとルーヴルに行く機会もないだろうと、思いなおして並んだ。着物を着ていたので、暑くて大変かなと思ったけど、風は涼しく日照りもなかったので暑すぎず寒すぎずで快適だった。
 並んでよかった。フランス革命近辺を扱った文献によく出てくる絵画がどどーんと飾られているのを見て、しばし惚ける。ピコの手による「アモルとプシュケ」はあまりにも美しい絵で目がくらんだ。ナポレオンの肖像画はやっぱりかっこよかった。ミレーの作品はやっぱり画面全体が薄暗く「ミレーはこうじゃなきゃね」と思った。
 こういった音楽以外の芸術鑑賞をするのは、音楽とはまた違った形で五感への刺激が与えられるので、それまでたとえばクサクサしてても、気持ちが前向きに変わっていくから不思議だ。
 ルーヴル美術館展は今月の18日(月)までらしい。

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Phantom of the Opera

 現在公開されている映画「オペラ座の怪人」を見てきました@川崎チネチッタ

 ストーリーはちょっと分かりにくいところがあったけど、大きな問題はなかった。ものすごく丁寧に作られているな、というのがよく分かったので。とにかく画面が美しくて、ただそれだけでもうっとりしてしまう。とにかくものすごくよかった。
 ファントムとラウル、どっちがいいのか、ってのはやっぱり意見が分かれるところなんだろうか。個人的には、ラウルのあのやさしさは捨てがたいが、やっぱりファントムだな。クリスティーヌを愛する力強さに心打たれてしまう。ああ、ファントム……。ファントム役のジェラルド・バトラーの歌声がなんとも官能的で、ものすごい勢いで心を奪われました。
 クリスティーヌ役のエミー・ロッサムが16歳だと知って、衝撃を受けた。劇中の彼女はものすごく、ものすごーく綺麗でした。
 ファントムがマントをバサッ!とするところは、ものすごくツボ。マント、イイデスネっ! もうマントだけでカッコイイ(笑)。


 ちょいと余談ですが、最近は映画を見るならチネチッタと決めている。ここって音響がすごくいいのですよ。映画館の音響なんてさほど気にしたことがなかったんだけど、ちょっと前に同じ映画を川崎と大阪で見たとき、あまりの音の違いに愕然としたのです。
 チネチッタのレベルと同じかそれ以上のとこじゃないと、もう見る気しなくなっちゃいました。

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南河内郡河南町東山の文藝誌

 ここに書こうかどうか、ちょっと迷ったのだけど、ええいままよ!と書くことにしました。

「大阪芸術大学」河南文藝 
河南文藝 漫画篇(5)2005年新春号

 というのを店頭で見つけ、思わず購入してしまいました。4色ページもふんだんにあってページ数もかなりあるのに、お値段499円。安っ!
 また変なもんだしちゃって〜〜なんて思っていたら、すでに5冊目ですか、そうですか……。
 それよりなにより、ちょっとビックリしたんだけど、永井豪と里中満智子がキャラクター造形学科の教授?! 全然知らなかったよ! つか、ちゃんと情報仕入れろ、と自分にツッコミを入れておく。ちなみに、キャラクター造形学科というのは、今年の4月から新設されるのです。ちょっとうらやましい。わたしも講義受けたい。だって、もしかしたら、デビルマンとかが講義のテキストかもしれないんですよ!? 激しく興味をそそられる。
 漫画篇とあるので、もしかして文学篇なんてあるの?と思っていたらビンゴ。そうだよなあ、文芸があるんだから、文学篇がなきゃおかしいよなあ、と納得。

 本当はスポーツとかで応援したいが、残念ながらそれに関してはきっと一生無理。
 でも、こうやって本が出てるのなら、やっぱり買うことで応援したいな、みたいな。

 でも、時間がなくて、まだちゃんと中を読んでません。
 読んだらそのうちまた何か書きます。
 バックナンバーをそろえようか、ちょっと迷いどころ。

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六波羅の遊君、楽器を弾く

 昨年11月に会社のテニス部解散会で、「初心者だけど、古典芸能にものすごく興味あるよねっ!」というメンバーで結成された“古典芸能研究会”のみんな(一人欠く)で文楽を鑑賞。
 演目は

壇浦兜軍記(だんのうらかぶとぐんき) 阿古屋琴責の段(あこやことぜめのだん)
「卅三間堂棟由来(さんじゅうさんげんどうむなぎのゆらい) 平太郎住家より木遣音頭の段(へいたろうすみかよりきやりおんどのだん)」

 でした。
 阿古屋がすばらしくて、おもしろかったですっ! 遊女なだけあって、派手で豪華な着物にまず目を惹かれ、恋する女の力強さに魅せられ、お腹いっぱいになるほどの楽器演奏にメロメロになりました。どんな話なのかは、リンク先をご覧ください。
 この演目では、人形(阿古屋)が実際に、琴、三味線、胡弓を演奏します。といってもそれは振りですが、それでもほんとに楽器を演奏しているかのようなすばらしい人形の動きに、目を奪われてしまいます。阿古屋がそれぞれの楽器を演奏する太夫と同じ動きをするのですよ。特に胡弓での、左遣いの方が絶品でした。また、琴の前に座った阿古屋が爪をひとつずつ指につけるところや、三味線を渡され調弦するところなど、ほんとに細かい動作がきれいに流れの中にあって、感嘆のため息が漏れます。そのうち動かしている三人遣いの方たちが見えなくなってくるんです。人形が一人で動いているように見えてくるもんだから、ほんとに不思議。赤面の岩永がずいぶん飛ばしているキャラでした。こういうキャラは好きです。
 平太郎もおもしろかったんだけど、阿古屋に比べると少し地味な感じが。それでも、柳の精が人間になって恩返しにきているが(お柳といって、平太郎の嫁。緑丸という子までもうけていた)、柳の木が切られてしまうことを苦しみ、平太郎に自分の身を明かして消えてしまうところなど、ファンタジーな話だった。この柳の木は、白河法皇の頭痛平癒を祈るため、卅三間堂建立に使われるために切られてしまうのです。切った木を運んでいる途中、全然前に進まなくなり難儀していたところへ、平太郎と緑丸が登場して、緑丸に引かせると、それまで全然動かなかった木が前に進み始めた、というところでお話が終わるのです。やっぱり人形の動きのすばらしさ、太夫の声のステキさに詠嘆。

 はー。目の保養、耳の保養、心の保養でした。

 次は「義経千本桜」か「御所桜堀川夜討 弁慶上使の段」(やっぱり源平ものははずせない)か「仮名手本忠臣蔵」が見たいですーー。歌舞伎で八犬伝も見たい。この場合はスーパー歌舞伎か。またやってくれないかなあ。

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