カウスティネン2日目
なんと、朝からあいにくの雨。おかげで気温も低く、あんなにヘルシンキで暑い暑い言ってたのに、準備していた服装(長袖、ジーンズ、ジャケット、ストール)で正解だった。
朝、仕事をしようとモバイルPCを会場内でいじっていたら、マッティが声をかけてきてくれて、しばらくおしゃべり。ちょうどマッティがSoittosaliでの出番が終わったあとだったのが残念。
その後、アリーナ近辺をうろうろしていたら、Väsenのウーロフに会いました。曰く、昨夜のコンサートで私がいることに気づいていたそう(ある意味、目立つ場所にポツンといたからか)。その後、ローゲル、ミッケと立て続けに再会。
13時15分からVäsenによるワークショップが始まる。驚くほどたくさんの楽器奏者たちが会場に集まっていました。楽器もさまざま。ギターもあれば、フィドルもあり、ベースもあれば、フルートもいる、といった具合。曲はVrålkådaとBisonpolska(ともにVilda Väsen収録)の2曲。
このワークショップでは、まずVäsenがお手本の演奏をし、ニッケルハルパで演奏するメロディのAパートを何度もゆっくりとくり返し演奏し、そしてBパートを同じようにくり返し演奏、そしてイン・テンポで演奏する進行。それをワークショップ参加者が同じようになぞっていくといった感じ。まあ、メロディはそんなに難しいものじゃなかったので、みんならくらくと取得。ギターのようにベースパートを受け持つ楽器には、ローゲルがコードじゃなくて、最初に伝えていたその調性での和音記号を演奏しながら伝えてAパート、Bパートを演奏。和音記号だったのは、ちょっと意外でビックリしたな~。フォークのワークショップって参加経験がほとんどないんでそういう感想だったわけだけど、普通はそんなもんなんでしょうか。Vrålkådaは最後がちょっと変わった終わりかただったんだけど、それもみんならくらく取得。五線の上の音符で考えるより、体で覚えるっていう感じなんだろうな。私も(ニッケルハルパもヴィオラも、ギターも弾けないけど)楽曲をマスターした気分ですっごく楽しかった。
やっぱりフォークは楽譜なし、耳コピでの取得なのかと思ったら、しっかりと楽譜を宣伝してました(笑)。
アリーナでOttosetのダンスがあり、以前カウスティネンでお世話になったお家の娘さんが踊るので、彼女の踊る姿を見に行く。6歳くらいのころから見続けてるけど、大きくなって、どんどんダンスもうまくなってきたな~と感激。
夕方になると、雨も止み青空が見えてきて、太陽も照ってきた。急に気分がハイになる(ウーロフと会ったときは雨がけっこう降っていて、彼はびしょ濡れで歩いてました)。
そんなとき、ちょうどJPPのティモに声をかけられ再会。一緒にいたのがTimo Myllikangasで紹介される。ティモはTMはJPPで演奏するのは久しぶりで、彼と一緒に演奏できてすごく良かったよ!と言ってました。そしてしばらく話をしました。
そのあと、Väsenのライヴがアリーナでありました。
彼らの演奏に合わせで踊る人が続出で、なんとも楽しい雰囲気。そして、彼らの演奏で踊れるっていうシチュエーションがものっすごい贅沢! 私も相手がいれば踊りたかったなあ。残念ながらそんなステキな出会いもなく(笑)。
CDではカルテットで演奏してる曲もいくつか演奏してたけど、トリオで演奏してても全然違和感がなかった。
セットリストを載せちゃうぞ!
En timme i Ungern
Rob's Polska
Skräplandschottis
Carl Linnaeus polones
Tiliandermenuetter efter Sven och Niclas Tiliander, Pjätteryd
Väsen Street
Botanisten
Hagsätra Brudmarsch(自分のウェディングマーチをステージで演奏するのは、変な感じがする、と言ってたミッケ 笑)
Tunggus Och Lintas
Börjar du fatta(この曲の成立についてオモシロいエピソードを話していたんだけど、11月のネタバレにならないように、今は黙っておきます。Världens Väsenのライナー見ただけじゃ分からない話 笑)
Hasse A's
Byggnan
Johsefins Dopvals
Kapten Kapsyl
(アンコール) Eklunda Polska Nr 3
もう形容のしようがないほど、完璧な演奏、完璧なライヴ。もうどう感想を言っていいのやら。いつもいつも3人が与えてくれる感動は、コンサートごとに違うから新鮮で、だからライヴを何度でももっともっと聴きたくなる、そんなバンドだと改めて思いました。結果的に今回の旅で3回ライヴを見たけど、どれもこれも印象が全然違うんだもの。やっぱり大好きだ~。わたしにとっては世界一。
「もし気に入ってくれたら、コンサートのあとにバックステージあたりでCD売ってるから買ってね」と宣伝してるのもさすが(笑)。終演後はたくさんの人がウーロフ(売ってたのがウーロフだったから)に列を作ってました。
ライヴ終了後、客席で一人ぼーっとしていた私に声をかけてきてくれたのは、JPPのマッティ。昨日会ったときに「この前の日本ツアーの話をいろいろとしていたら、息子が日本の大ファンになったんだ。よかったら今度紹介するね」と言ってたけど、正直話しを半分で聞いてたんでまさか本当に紹介してくれるとは思ってなかった。3人の子どものうち上の二人(女の子と男の子)、そして奥さんまで紹介してもらいました。男の子とは「あこがれの『日本人』と一緒に写真を」(あくまでも、日本人であることが重要な感じ。別にわたしじゃなくてもいいわけだ 笑)とのことで、一緒に写真を撮ったのも、なんだかおもしろい出来事だったな。
そのあと、マッティがウーロフのところに挨拶に行くというので一緒に行き、話しているのを聞いていたら、共通語がスウェーデン語でした。マッティが自宅に戻り、わたしはウーロフとちょっと話をし、ウプサラでの再会を約束して「カウスティネンでVäsenに会う」の巻は終わり。
夜中12時には同じアリーナでTsuumi Sound Systemのライヴ。若者たちがたくさんダンスフロアで踊ってる端っこに、ローゲルが知り合いと思われる女性と踊っているのを発見。ミッケはおらず、ウーロフはTSSのステージを見てるだけ、という感じでした。こんなところでもVäsenの観察(笑)。
TSSのライヴは本当にノリが良い。聴いててみんな踊ってるから、一緒に踊りたくなるよ、ホント(ここでも踊らないのでした)。主にはGrowing Upからの演奏。でも、正直、個人的にはAvoin KenttäのころまでのTSSが一番好きでした。でも、相変わらずフィドルのトンミ・アスプルンドは良かったなあ。
TSSのライヴが1時ごろに終わり、ビールをちょっと飲んでから、ちょっと寒々とする中、体を温めるべく、ちょっとだけ小走りをしてお家へ戻ったのでした(だったらビール飲むなって感じだな)。夜は天気も良かったのですが、さすがに気温は10度くらいだったのでは。寒かったです。
※11日のVäsenのライヴも、もちろんセットリストあります。そのうちアップします。