ラ・フォル・ジュルネ終わりました
祭りの後のこの寂しさって、なんとも言えないです。
ラ・フォル・ジュルネでは何度も経験してるし、カウスティネンのフェスティヴァルでも何度も経験してますが、寂しいものは寂しいのです。
今年のテーマは「ショパンの宇宙」でした。
ショパンは「ピアノの詩人」と言われるほどピアノ曲が多いんですが、それ以外をカヴァーするように、同世代やショパンが尊敬してやまなかった作曲家たちの室内楽やオケ作品、ポーランドの民族音楽の演奏などがたくさんありました。想像していた以上にこの祭りを楽しむことができたのは、やっぱりラ・フォル・ジュルネがなせる技なのかと。
カウスティネンを経験してるからか、ラ・フォル・ジュルネの会場でもその辺をアーティストが歩いていて、一緒に祭りを楽しんでる様子は当たり前のような感じがするんだけど、ラ・フォル・ジュルネのお客さんは、その「自分たちと同じ空間を、さっきまでステージに立っていたあのアーティストが歩いてる!」というあたりが本当にうれしくて楽しいみたい。会場内を歩き回っていて、改めてそう思いました。
今年思い出に残ったのは、インターネットラジオOTTAVAに出演したこと。電波に乗らない、会場内限定のおしゃべりとはいえ、人前でしゃべるということに、ものすごくものすごく緊張しました。幸い、人も少ない時間だったので、だれもわたしのしゃべりなぞ聞いちゃいなかったと思いますが。それにしても、自分のしゃべり下手さにガッカリ。反省点いっぱい。もう、マイク使って人前でしゃべるなんてことはないでしょうけど。出演すると決まってから実際に出演までの8時間、ずっと緊張し通しだったのですが、終わってみれば、意外と楽しかったことに気付きました。あんなに緊張していたのに不思議です。
さて、来年。
ルネがインターネットラジオOTTAVAで言っていたことを差っぴいて(期待して違ったら悲しいから/笑)、来年はロマン派後期。
やー、感無量。このあたりって間違いなくブラームスは引っかかる。同じブログ隊のメンバーにも「ずっと(ブラームスをテーマに!)言ってましたもんね」と言われるくらい、ブラームスを熱望してたから。たくさんブラームスの曲が演奏されるといいなー。ムッシュ・マルタンのことだから、珍しい曲(ホルン・トリオとか二重唱とか合唱曲とか)をやるんじゃないかと期待で胸が膨らむ! 「運命の女神の歌」とか「埋葬の歌」とか作品17の「4つの歌」とか歌の「エドワード」なんかが演奏されるなんてことになったら、何を置いても絶対聴きにいっちゃうよ。シェーンベルク編曲のピアノ・カルテット1番(正直、好きな編曲ではないんだけど)でも行くね。ほかにも、マーラーなら巨人と悲劇的は聴かなきゃ。ブルックナーなら8番ははずせないでしょう! ヴォルフの歌曲だってそうだよ。
あらら? 妄想だけでも聴かなきゃならないコンサートがたくさんありますよ。
果たして来年の祭りは一体どうなるのか。今からワクワクドキドキでございます。