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En Timme i Ungernのリズム

 Mikaelにこの曲のリズムはどうなっているのか聞いて、実は下記のようなリズムの取り方ではないことが分かっているんだけど、せっかくなので残しておきます。でも誤解を避けるためにいずれ消すかも。
 正しいリズムは、4/4と5/4。足でそうリズム取ってるよね……そのことをすっかり忘れて、この記事をアップしちゃった。本当にすみません。

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 THE MUSIC PLANTののざきさんがEn Timme i Ungern(ハンガリーでの1時間)についてお書きになったエントリーを読んでいたときに気がついた。
 この曲、ブルガリア・リズムを使ってるんだ!

 ブルガリア・リズムとは、2拍子と3拍子を組み合わせた様々な複合拍子のことを指し、ハンガリーの作曲家バルトークがそう呼んでいたことで知られています。バルトークは、この複合リズムがいたくお気に入りだったようで、彼のいろんな作品に取り入れられてます。「ブルガリア」と付いているので、ブルガリアの固有のリズムなのかと思いきや、実際はブルガリア以外にもバルカン半島一帯や、ルーマニア、トルコにもこういったリズムがあるようです。
 さて。En Timme i Ungernが複合拍子であることは、何となく分かってましたが、それについてあんまりじっくり考えたことはありませんでした。
 先ほどこの曲を聴いていたときに、なんとはなしにリズムに注意していたら、まさしくバルトークが好んで使っていたブルガリア・リズムにドンピシャであることに気づきました。今ごろになって気づくなんて遅すぎであることは重々承知……。

 En Timme i Ungernでは、リズムパターンが、8拍子(組合せは3拍子+3拍子+2拍子)と10拍子(3拍子+3拍子+2拍子+2拍子)の2種類出てきてます。この曲には、ミッケが作ったパートとローゲルが作ったパートがあり(詳細はココ)、リズムの使い方がミッケとローゲルでちょっと違ってます。

 ミッケ・パートは(1)と(2)を交互にくり返し、ローゲル・パートは基本は(1)をくり返していて、ミッケ・パートに繋がるところだけ(2)の10拍子を取っています。この楽譜の通り、1、2、3、1、2、3、1、2……と1にアクセント(>)を置いてEn Timme i Ungernをリズム打ちをやってみたら、ピッタリとはまる(ミッケ・パートはアウフタクトから始まるので、数え方に注意)。それまで感覚的に捉えていたリズムを、構造から理解することができるようになったのは、ちょっとうれしい。ありがとう、バルトーク先生。

 バルトークはハンガリー人。ミッケはバルトーク好き。そして、この曲が書かれたのはハンガリー。タイトルは「ハンガリーでの1時間」……。どういう流れから、ミッケとローゲルがこのリズムを使ったのかは、本人たちに聞いてみないとわからないけど、キーワードは「ハンガリー」な気がする。

[参考:ミクロコスモス 6(末吉保雄・パップ晶子 編集/音楽之友社)]

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