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ドイツ、フィンランドの旅 4

8日 快晴。昨日とはうってかわっての天気。暑い。

観光DAY

 今日は観光の日。最初から決めていたのはケルン大聖堂を見ること。デュッセルドルフから大聖堂のあるケルンまでは、電車で30分くらい。気合が入っていたからか、普段の自分からはありえないくらいの早起きをしてしまう。
 さて、デュッセルドルフで泊まったホテル、ベストウェスタンは今回の旅で一番格安の宿泊費。なおかつ朝食付き。あまりの安さに部屋や朝食に全然期待してなかったのに、今回の旅で結果的に一番良かったホテルだった。とにかく朝食の品数が多く、めちゃくちゃ豪華だったのが印象的(ほかのホテルは品数も少なく、全然大したことない)。そのためか、「もしかしたら朝食追加料金取られるんじゃないか?」と心配になったくらい(笑)。でも、いくら取られようともいいやと、ここぞとばかりに食べる食べる食べる。しかもおいしい。苦しくてもう食べらんない!というほど食べ、各テーブルに置いてあった、魔法瓶のポットに入ったコーヒーを飲みながら、昨日は雨に降られてしまったので、今日はいい天気になることを祈りつつ、朝食を終える。
 部屋に戻って準備をしていたら、ホテルのすぐ近くを走る線路から電車が動く音が聞こえてきた。ベランダに出ると、空はすでに真っ青で晴れの予感。いそいそと部屋を出て、フロントのおじさんに挨拶をしてホテルを出発。

あこがれのケルン大聖堂

 以前ドイツ語を勉強していたときに読んだ本に、ケルン大聖堂のことが書いてあり、そのすばらしいゴチック建築の外観に見とれたときから、絶対行ってみたかった! そのころは、本当に行けるなんて思ってもみなかったなあ。
 デュッセルドルフを8時40分に出て、9時10分にはケルンに到着。近い近い。駅を出るともう目の前が大聖堂。その高さに驚かされる。買って持って行ったガイドブックには、中に入るまえに、大聖堂を一周してその大きさを実感してほしい、というような文章があったので、やってみた。柵や外壁、扉、ドアノブなどに施された彫刻ばかりに目が行ってしまい、実感と言えば「ああ、塔の工事やってるんだなー」ぐらいだったり。でも、ガイドブックにあった文章がなければ、一周しなかったと思うので、得るものは違ったとしても、周りを見てみて良かったと言える。
 駅から一番近い入口から中へ。ちょうどオルガンが演奏されていた。残響のすごさに体が震える。こんな中で音楽聴くと、天使や神様を信じちゃうよなー。ちょうどよく鐘もなったりしてて、幻想的。
 天井を見上げると、その高さには、驚きの声を上げることすら忘れてしまうほど。しばらく椅子に座ってボーっとしていたら、それまでガラガラだった椅子がほぼ満席状態に。外に出るに出られなくなっているうちにミサが始まったので、成り行きで参加することに。柱にあった電光掲示板に表示されている数字に気付く。実は、それがこれから歌う賛美歌の番号。これが分かった瞬間、荘厳な雰囲気が一気に吹き飛ぶ。でも終わってみると、合唱やらオルガンの演奏やら満載のミサに、ある種の幸福感には包まれた。
 ミサ終了後、塔を上ることに。
 幅1メートルもない螺旋階段をひたすら昇る。さすが築何百年も経ってるからか、石でできてる階段の真ん中がすり減ってそこだけ凹んでるよ。これ、怖いんだ、上ってると。バランス取りにくくて。それに、下り専用階段なんてないから、下りてくる人たちと、その狭い階段ですれ違うわけ。体格のいい欧米人とすれ違うときの怖さったら。必死で外側の壁に張り付いてじっとしてるときは、落ちないことを祈ったよ。階段を上るのは全然苦じゃなかったんだけど、すれ違うときは本当に怖かったし、これは苦だった。
 一番上まで昇ると、ケルンの街並を一望できるんだけど、あまりの高さに高所恐怖症でないのにちょっとだけ膝が笑う。
 高さに満足したら塔を降り、となりの宝物館へ。すんばらしい宝飾品の数々を丁寧に見てたら、それだけでお腹いっぱいになっちゃって、本当に食欲なくなりました。
 スーヴェニール・ショップでお土産を買って外に出たときは、まだお昼が過ぎてたくらいの時間。早起きすると、一日が長い! これからボンに移動するか、と思い駅へ向かうと、広場で陽気なサンバの音楽が聴こえてきたので足を留めて、しばし聴いていた。

予定変更してパレード見学

 デュッセルドルフとケルンの間には、旧西ドイツの首都ボンがあります。こちらもケルンからは本当にすぐ。当時の旅メモによると、ケルンのあとボンへ移動しベートーヴェンハウスを見学予定にしていたからか、駅からの地図が書かれていました……せっかく調べて書いといたのに、無駄になっちゃった。
 サンバの音楽を聴いていたら、ちょっとだけ小腹がすいてきたので、どこかで軽くご飯でも食べようかと思ってあたりを見回すと、道路の両側にある歩道にいつの間にか出来ていた人垣にビックリ。いったい何があるのかわからないまま、この人垣がどこまで続いているのか気になってしまい、そのままずっと人垣にそって歩くことに。途中のお店で瓶ビールを買い、それをそのままラッパ飲みしながら歩いていたら、すれ違ったお兄さんに"Oh Bier!"と驚きつつ、微笑まれる。いったいなぜ。みんな、やってるじゃない。まあ、女性でそんなことやってるのはわたしくらいだったわけだけど。
 駅から離れれば離れるほどに、人が多くなっていくのにとまどいつつ、しばらく歩いて行くうちに気付いた。昨日のデュッセルドルフでもそうだったけど、今日のケルンでは、男の子同士、女の子同士のカップルをものすごーくよく見かける。その多さは、前日の比じゃない。最初は微笑ましいと思っていたけど、あまりにも多いもんだから、もしかしてそういう場所に入り込んでしまった!?とちょっぴり心配に。でもそれは、遠くから聞こえてきた音楽と、たくさんの人を乗せたトラックが見えて、いろんな理由がはっきりと分かり、正直ホッとしました。
 つまり、そういう人たちのパレードだったんだな。しかもかなり大きな規模の。そういえば、前日の夜にホテルでテレビをつけてたとき、ニュースでそんな話をやってたような。
 通りすぎていくパレードを眺めていたら、だんだんおもしろくなってきてしまったので、結局ベートーヴェンハウスはまた今度ってことにして、結果的にはずっとケルンにいました。沿道で隣に立っていた男の子が、パレードしているそちらの方々にモテにモテていて、いろんな男性からいろんなものをもらってたのがちょっとおもしろかった。そんな中、バラを配っている男の子が寄ってきたので、その隣の子にあげるのかと思いきや、わたしにウィンクしながら差し出してくれたので受け取った。耽美な雰囲気のある色っぽい子だったわ(笑)。
 結局パレードを2~3時間も見てしまい、ケルンを離れたのは17時30分ごろ。ああ、ベートーヴェンハウスなんてもう閉まっちゃってる。クラシック好きのツーリストとしてどうなのさ、と思いながら、おとなしくデュッセルドルフに戻ったのでした。
 まだちょっと時間が早かったので市内を散歩するも道に迷い、いい加減歩き疲れてしまったので、たった一駅だけのためにUバーンに乗ってホテルに帰りました。自分がしでかしたこととはいえ、「ぎゃふん」って言いたくなった。
 駅のスタンドで買ったプレッツェル(パン)をおつまみに、500ml缶ビールを2本もグビっと飲む。日中の暑さと疲れもあり、体はドロドロで起き上がる気力なし。明日はハンブルクへの移動だっつーのに、そのままうたたねをかます。いま思えば、これが風邪をひどくした大きな要因だったわけだ。

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