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Kaustinen Folk Music Festival 2006 その6(つづき)

 ここまでは、わりと間の時間ほとんどなく午後から音楽ぶっ続けで聴いていた感じ。Tandemのコンサートが終了したのが21時ちょっと前。22時30分からFriggのコンサート。時間が空いたので、適当にブラブラしながら、ここ数日でぼろぼろになったプログラムを眺めていると、Klubiで元JPPのベーシスト、Timo Myllykangasがライヴをやるようだったので、聞いていた評判は本当なのか確かめに行くことに。
 その評判の前にひとつ。Timoは2004年(だったかな?)以降、JPPを去り、Trokaを去り、ほかにも参加していたバンドを去り、そのあとにソロCDを1枚リリースしたものの、楽器を一切やらなくなったらしい。去年、YökatrilliでAntti Järveläの代わりにベースを演奏したのは、きっとなんか特別な事情があったのかもしれない。それ以外ではまったく楽器を演奏しなくなったのだとか。詳しいことはよく知らないけど、たしかMyllykangas家も楽器を演奏する一族としてけっこう有名なはず。それなのに、Timoは楽器をやめてしまって、いったい何を?と疑問に思っていたら、どうやら彼は歌を歌うことにしたらしい。バンドの音楽はトラッドをベースにはしているものの、Snekka以上にロックしている。聞いていたTimoの評判とは彼の歌についてで、知り合いは「バンドの音楽はいいんだけど、Timoが歌っている歌詞はクレイジー」と評していた。クレイジーな内容って、どんなんだか興味がわくゾ。とにかくすごくへんてこりんな歌詞らしい。えー、と。歌唱力? ねっとりとまとわりつくような歌い方、とだけ言うことにする。

 少し蒸し暑さを感じるKlubiを一度出て、近辺をウロウロ。夜になると冷えてくるし、Klubiの周りは林なので、空気がとても澄んでいる感じ。この中で呼吸をしていると頭の中がすっきりする。22時前にKlubiに戻ると、去年と同じ場所にAntti Järveläの車があるのを発見(Anttiがそばに立っていたからわかっただけ)。友達らしき男の子たちと話をしていたので、話しかけることはせずにそのままKlubi内へ入る。Timoのライヴはまだ終わってない。入り口横にあったテーブルに座り、音楽を聴くとはなしにボーっとしていたら、入り口からTimo Alakotilaが入ってきて、わたしに気づいてくれて少しだけ話をする。Timoはそのままアルコールが飲めるエリアへ入っていき、わたしはまたしばらく同じ場所でぼけっとしていた。Myllikangasのライヴが終わり、Friggのライヴのために席を取る。一番前ゲット。障害物なくステージを見ることができるっていうのはすばらしい。腕を大きく上に伸ばしてカメラを構えなくてもいいのもすばらしい!
 しばらく待ったあと、Friggのコンサートが始まる。実は気になっていたのが、Tsuumi sound systemでも演奏していたTommi Asplundは、Friggの正式なメンバーなのかどうか。Tommiは、去年Friggのコンサートでフィドルメンバーのセンターに立って演奏していた。アメリカでFriggを見たときはTommiはいなかったし、カウスティネンへ行く前にAnttiからゲストと一緒に演奏する話を聞いていたので、てっきりTommiがそうなのだと思っていた。しかも、今回は22時からアリーナでTsuumiのライヴが重なっていたので、やっぱりTommiは正式なメンバーじゃないのかも、と納得していたのに、Friggのライヴが始まる直前にTommiが現れ、急いで駆けつけてステージに上がったところを見ると、正式なメンバーになったのかも、と思わずにはいられない。Tommiだけじゃない。ステージには見たことがないメンバー(中には見たことがあるメンバーも)がいる。しかも、人が増えてるし。アメリカで見たときは7人だったのに、今回は10人もいるし……。何がどうなってるのやらさっぱり。Larsen兄弟の弟、Germundがいないしますます混乱。
 いやいや、そんなことはおいといて。まずはセットリストを。最後の方は新曲も多く、タイトルがわからないものばかり。

■Frigg, Klubi, Kaustinen folk music festival, 13.07.2006
Cross-country
Meltaus
Solberg
Toulpagorni
Halling
Keidas
Jokijenkka
Paavid ja Minä
Särö
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Economy class
Fantomen
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Mäenpään Heikin Valssi

 結果的に2004年から毎年Friggのライヴを見ていることになるけど、彼らの成長振りは目を見張る。初めて見たときは、やっていることのユニークさや演奏のうまさはあるものの、ベテランに囲まれていたからか、まだまだ若いなという印象だったのに、去年カウスティネンでライヴでは音楽や彼らの技術に磨きがかかっていて、すごくいいバンドになったなと思ったもんだけど、今年はそれ以上の驚きが。音楽がなった瞬間、違うバンドを聴いているのかと思ったくらい、音楽がよく練られているし、人数が増えてギターやパーカッションが加わったからか、音は厚みを持っているので、急速にバンドが成長しているのを感じる。若いってすばらしい。スピード感たっぷりに始まったライヴはそのままに、あっという間に1時間経ちライヴが終了。まるで夢でも見ているかのような気分でKlubiを出る。

 Anttiと話ができないか、出てくるのを少し待ってみたけど、アリーナでカドリーユが始まってしまうので、後ろ髪ひかれる思いでアリーナへ。まだ演奏は始まっていなかったし、きっと演奏のために現れるだろうと思ったので、ダンスに参加する人たちがアリーナに集合しているのを眺める。
 しばらくしてJPPが紹介されてステージに登場。……あれ? Anttiがいない。別人がベースの前に立って、楽器を構えている。その人はMaunoの長女のだんななんだとか。結局、最後までAnttiがステージに現れることはなく、今年はAnttiに会えずじまい……。泣きたい。
 Yökatrilliが始まり、ミニアルバムのHuutokatrilli!の曲が演奏されるのを聴いていると、やっぱり少し踊りたくなる。それにしても、大勢の人が踊っているところを見るは圧巻。JPPも演奏しながらニコニコしていて、全然気負ってないところがいい。去年まではYökatrilliのステージで演奏していたTimo Myllykangas、ステージでは超カッコいいアコーディオンの演奏を聴かせてくれたHannu Kella、ほかにもミュージシャンとして参加していた人たちがフロアでダンスに興じている。ああ、なんか集大成。やがてHuutokatrilli!のが終わると、JPPはワルツを演奏。去年はこれで終わりだったのに、今年は2曲タンゴが演奏される。もうそれだけで満足。タンゴ、いい!

 時間はすでに1時30分を越している。フロアではMaunoとその子どもたちなのか生徒たちなのか若者たちとの演奏がまだ続いている。その音楽をしばらく聴いて会場を離れる。
 今日は本当に長い長い、そしてすごくたのしい一日だったのはいうまでもなく。Anttiに会えなかったのが本当に残念すぎ。

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