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Kaustinen Folk Music Festival 2006 その6

13日 晴れ。きれいな空。いい天気。

 今朝は昨日とは違って、晴れの天気。雨が降ったせいか、なんだか空気がきれいになったような感じがする。少し涼しいけど、昼間はこれくらいでちょうどいいかも。
 朝食の時間、ちょうどHansがわたしの前に座っていたので、食事をしながらおしゃべり。Hansは熱心に話を聞いてくれて、そして答えをくれる。内容はすごく基本的なスウェーデンの伝統音楽についての話から、スウェーデンのポピュラーミュージックがなぜ世界中のマーケットで受け入れられているのか、みたいな話まで。とにかくNordik Treeの演奏を聴いて、Göteborg出身のHansが作る音楽と、Uppsala出身のVäsenが作る音楽とではまるで違っていたので、同じスウェーデンの中でも西と東では音楽が全然違うのに驚いたと話をすると、「外から見れば、言葉もダンスも音楽も同じように見えるかもしれないけど、スウェーデン人にしてみれば、まったく違うもので、その地域によって特徴が出てるんだ」という答えが返ってくる。これは日本でもままあることなので、確かにそうなんだろうな、と納得。
 しかし、Hansと話をして、自分がスウェーデンの伝統音楽といえば、聴いているのはほとんどがウップランド地方のものだということに気づく。HansはBäskのメンバーでもあるので、そちらのCDも聴いてみようっと。ちなみに、本人に「Gunnel Mauritzsonのバックバンドをやってるから、Rogerとはよく連絡取り合ってるよ」と言われて、Gunnelのバンドでフィドルとヴィオラ弾いてるのはHansだったのか!と知る……。おバカ。

 今日13日から最終日の15日まで、27th EBU Folk Festivalが始まる。これは毎回場所を変えて行われているものらしく、カウスティネンは1982年にEBU Folk Festivalが行われて以来、24年ぶり2回目だそうだ。フェスティヴァルエリア付近には、フィンランドのラジオ局YLEの車が去年よりもたくさん停まっている(ような気がする)。
 どこの国からどんなアーティストが出演していたのかは、下記にEBUサイト内とYLEサイト内にあるフェスティヴァル情報のリンクを。
27th EBU Folk Festival(英語)
YLE Radio 1(フィンランド語)

 そして、今日はKaustinen dayと銘打っていて、アリーナでは11日に見たNäppäritと9日に見たFritti ja Lauriもあるし、Tsuumi sound systemのライヴがCafe Mondoであるし、KlubiではFriggのライヴ、真夜中にはJPPの生演奏にあわせてフォークダンスを踊るYökatrilliもある。それだけで朝からウキウキ。
 オープニングセレモニーがアリーナで行われ、どんなことが行われるのかフィンランド語のほか英語でも説明があったのがありがたい。これから15日までは各国のフォークミュージシャンたちが、フェスティヴァルエリアのいたるところでコンサートをするので、いろんな音楽が聴けるのかと思うとすごくうれしい。
 14時からアリーナで行われるNäppäritを聴く。続けて、去年もカウスティネンに来ていた、コントラバス・バラライカ(っていう名前なのか知らないけど、すごく大きなバラライカってこと)が印象的だったMoscow Balalaika Quartetを少しだけ聴いてSoittosaliに移動。15時からここでArtoの別バンド、Ampron Prunniのコンサートがあり、このバンドはArto曰く、シンプルなフォークミュージックを演奏するバンド、なのだとか。Artoが演奏するとは知っていたけど、初めて見ました聴きました、Artoがニッケルハルパを演奏するのを……! 実際にこの目でみると、なんだかとても不思議な気持ち。編成はハーモニウム、フィドル、ニッケルハルパ、マンドリン、ユオヒッコなどなど。メンバーはArto Järvelä、Risto Hotakainen、Timo Valo。かわいらしい曲が多くて、聴いてて自然に顔がニコニコしてしまう(にやにや、ではない)。踊れないけど、踊りたくなるような音楽で幸せ。
 急いでLukion saliに移動して、Erika Lindgren & Cecilia Österholmのコンサートを聴く。彼女たちはフィドルとニッケルハルパのデュオで、二人ともウップランド出身(Erikaはウプサラ)。コンサートでは主に伝統音楽を演奏。それを聴いて、やっぱりスウェーデンの伝統音楽の肝はメロディだと実感。彼女たちの演奏もすごくよくって大満足。

 18時からCafe MondoでTsuumi sound systemのライヴがあるので、いい席で見るために早めに移動。ステージが正面に見える前のほうの席を確保。昨日のKaustinen-saliでのコンサートにはいなかったEsko Järveläが、ヴィオラでステージに乗ってるのがうれしい。
 ライヴが始まると、やっぱり鳥肌。音楽がダイナミックで、ぐいぐいと引き込まれる。Polkka efter Aを聴いてあまりのかっこよさにポーッとなってしまい、Virtaa(Flow)を聴いたあとには、完全にメロメロ。それにしてもアコーディオンのHannu Kellaはすごくうまい。情感たっぷりな演奏が本当にすばらしい。そしてTommi。ピアノ伴奏によるTommiのフィドルソロは、しっとりとした曲(記憶違いじゃなければ、たぶんKäytävä)で、じっくりとTommiのフィドルを堪能。弓が弦の上を緩急自在に動き回り、音もなめらかで柔らかく、耳に心地よくて心ひかれる。Tommiはめちゃくちゃうまいフィドラーなのだと確信。
 それにしても、Tsuumi sound systemはめちゃくちゃうまい若手をこれだけよく揃えられたもんだ。ライヴを見ることができて幸せ。また絶対見たい。

 Fritti ja Lauriを見るために、アリーナへ移動。先日見たときは、人がめちゃくちゃいっぱいいる、という感じがしなかったけど(もちろん、それでもすごく多かった)、今日は満杯。あふれてるし。大盛況な感じ。フィンランド語が少しでもわかれば、内容がもう少し理解できて楽しめるのになーと思いながら、やっぱりカンレテ奏者のところで全員が起立して歌を歌うことになったので、歌詞はもちろんわからないままなので、メロディを口ずさんでみる。歌いたい。
 チェコのバンド、Tandemについて何も知らないけど聴いてみたいと思っていたので、Lukion saliに移動。アリーナに人が集まっているせいか、人が少なめなように感じたのは気のせいか。彼らはモラヴィア地方出身の笛とフィドルの男女デュオで、北欧の音楽ばかりを聴いているので、すごくめずらしい音楽を聴いたような気分になる。聴いたことがあるようなチェコの音楽ではなかったので、チェコ国内でもやっぱり地域によって音楽がぜんぜん違うみたい。どこの国も同じだ。


長くなりすぎた。
つづく。

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