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Kaustinen Folk Music Festival 2006 その4

11日 空の青が見える快晴。でも少しだけ涼しい。

 バタバタと人がやってきた音で、目が覚めた朝。どうやら新しい宿泊者が到着したらしく、このお家でのルールをいろいろと説明しているようだった。
 朝食の時間になりテーブルにつくと、MOがMAとなにやら話をしている。「さっき来た人、Nordik Treeのメンバーなんじゃないかと思って」というので、「わたしCD持ってる!」と先日買ったCDを見せると、それを見たMAとMOが興奮したように「この人、この人!」と、Hans Kennemarkを指して言うので、こちらまで大興奮! ミュージシャンは会場近くに泊まるもんだとばかり思っていたので、まさかこのお家でミュージシャンと一緒になるとは! 姿は見えないけど、自分の部屋の下にいるのかと思うと、何だか不思議な気持ち。
 朝食後部屋でのんびりしていたら、ちょうど出かけるHansと玄関で会い、お互いの自己紹介。「明日のコンサート、見に行きます」というと、すてきな笑顔で「ありがとう!」と言い、Hansはフェスティヴァルエリアへと出かけていった。

Napparipelimannit 今日はFamily Dayと銘打っているだけあって、エリア内は右を見ても左を見ても家族連ればかり。プログラムも子ども向け・家族向けのものが多い。
 その筆頭が、Mauno率いるNäppäripelimannit。Maunoが学校で教えている子どもたちが総勢100人アリーナのステージ、フロアに並び、みんなで合奏、合唱をするという、(たしか)恒例のプログラム。下はおそらく3歳くらいから、上は30代までの生徒たちが集合。落ち着きなくフロアをウロウロしている子どももいるというのに、だれも注意しないところがのんきでいい。
Mauno Jarvela Maunoによる統率、何人かの大人たちによる子どもたちへのフォローもよく、カウスティネンでの音楽教育というものにますます興味が湧く。そして、フロアやステージにいる子どもたちは一人前の演奏者らしい楽器の構え方、そして達者に演奏をするもんだから、拍手喝采を浴びて満足そう。こういうのに小さなころから参加できたら楽しいだろうなあ。同じくアリーナでOttostenの演奏でフォークダンスがはじまったので、Lが踊っているところを探しては写真を撮る。小さな子どもたちによるダンスは始終かわいく、みんな絵本の中から飛び出したみたい。

 会場近くにあるスーパーで買い物。スーパー駐車場すぐ横で馬が飼われているのが何ともアンバランスでいい。そのあといつも使うのとは反対にある入り口からはいり、すぐ横のテントの中に入る。ここは本当のテントで、ステージを囲むように出店がいくつか出ているところで、ステージでちょうどアコーディオン4台とフィドル、ギター、ベースのバンドが演奏をしていたので、それを聴きつつ売られているものを一通り見て、テントを出る。Juhlapihaに行くと、小さなステージで先日アリーナで見たWongawilli Bush Bandの演奏にあわせて、ダンスをしている人たちがいたので眺める。そこの裏手にある小さなテントでも、何か演奏しているような音が聴こえてきたので移動。Jarvela familyすると、Artoのお父さんを初めとする何人かのJärveläさんたちがカウスティネンのトラッドを演奏しているので、しばらく聴き入る。
 会場をぐるりと回っていると、あちこちから音楽が聴こえてくるので、こうやってとくに目的もなくのんびり歩き回るのも楽しい。民族衣装を身にまとった小学生くらいの女の子たちが木の下でフィドルを演奏していたり、ミュージシャンとしてステージに立っていた人たちが友達と楽しくおしゃべりしながら歩いていくのが見えたり、芝生の上に寝転がり昼寝をしているおじさんがいたり、ピクニックのようにシートの上に座り家族で食事をしているのが見えたり。ここだけゆっくりとした時間が流れているよう。

 Cafe Mondoでフランスのブルターニュ地方出身のIanoùが演奏しているのを外からしばらく見て、Lukion saliに移動。いくつかのバンドの演奏を聴いたのち、今度はJordを聴こうとKansansoitinmuseoへ移動。しかしすでに人がたくさんいたので、開いていた扉から背伸びをしたりかがんだりしながら何とかステージに立つ4人を見る。Jordはスウェーデン最北部のTornedalen出身のバンドで、彼らの音楽はいつも聴いているウップランド地方の音楽(まあ、つまり、Väsenなわけだが)とは全然違うので、同じスウェーデンの音楽には聴こえなかったところが興味深い。ただ、メロディの美しさは共通。スウェーデンの伝統音楽っておもしろい。
 Jordのコンサート終了後、となりにあるKansantaiteenkeskus(フォーク・アーツ・センター)にあるFolk Shopへ。一通りCDやグッズを見たあと、98年の古いフェスティヴァルのカタログ(だと思う……)が置いてあるのを見つけたので、もらうことに。ほかにもカウスティネンを紹介するフリーペーパー(Mr. Nordgrenの顔写真入りだった)や、2006年フィンランド国内で行われる音楽のフェスティヴァルが紹介されているフリーペーパーなどが置いてあったので、それらをもらう。そして、せっかくなので明日来る予定であるKaustinen-saliまわりを見学。同じ建物の中にあるので場所はすぐわかる。ホールへ入るための入り口が開いていたので、中をのぞくと、Tsuumiがリハやっている。必要以上に近づくと怒られるのではないかと思い、そのまま退散。明日のコンサートが楽しみ。
 KlubiにてTrad'an'Roll 2006というタイトルで、なんだかおもしろそうなコンサートがあるようだったので、そのままKlubiへ直行。うーん。うーん……。多くは語るまい。どうしても我慢できなくて2組めのバンドがライヴをやっている途中で出る。

Hyperborea 急いでCafe Mondoへ行き、Hyperboreaのライヴを見る。アコーディオンのAntti Paalanenは本当にうまいなあ。感嘆。バンド自体にも勢いがあって、音楽がとても楽しい。Hyperboreaのステージ写真を撮っていたら、知らないおじさんに「もっと前で撮りなよ」と腕を引っ張られて、気づけば客席中央に立つわたし(笑)。開き直って写真を撮る。今後もこのバンドの動向に注目したい。
 アリーナ付近を歩いていると、Nordik Treeがどこかで演奏をするらしい、という情報をゲット。あちらこちらと歩き回っているとSoittosali前でArtoとHans、Timoが演奏しているのを発見。CDを聴くより先にライヴを体験。
Nordik Tree すごくいい。二人のフィンランド人、一人のスウェーデン人というトリオで、楽器はArtoがフィドルとマンドリン、Hansがフィドルとヴィオラ、Timoがハーモニウムという編成。メロディにはスウェーデンぽさ、フィンランドぽさがそれぞれ現れていて、それでいてトラッドという感じでもなく、音楽が繊細でずっと耳を傾けたくなる曲ばかりで、引き込まれてしょうがない。最初は聴いている人はすごく少なかったのに、終わってみるとたくさんの人垣ができているのに気づく。時計は23時30分すぎを指していて、2時間弱も聴いていたようだ。時間が経つのを忘れるほど熱中してしまうとは。終わったあとにArtoとHansと話を少ししてCafe Mondoへ。Ville Ojanenのライヴを見るつもりだったけど、寒かったし、ライヴももうそろそろ終了かという時間だったし、ものすごくたくさんの人がいたため、聴くことはあきらめて今日はもうこれで帰ることに。
 家に帰ってからもNordik Treeの音楽が耳から離れず、頭の中でずっと鳴っている状態。明日のコンサートがすごく楽しみ。

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