Kaustinen Folk Music Festival 2005 その5
16日 良い天気で風も穏やか。夜には20分ほど大雨、少し蒸し暑い。
昨日自転車散策から帰ってきたときに、奥さんがここにはトナカイを飼育してる場所もあるのよと場所を教えてくれていたので、Maunoの学校と併せて見学しようと、朝食を食べてすぐに出発。昨日とまったく同じ道順を通り、橋を渡る。渡ってすぐに馬を飼育している場所があり、今日はそこに馬がいたので(昨日はいなかった)、自転車を降りて近づいてみる。2頭いたうちの1頭がじーーっとこちらを見ている。こちらも負けじとじーーっと見つめ返す。にらみ合い(?)がしばらく続き、日本語で話しかけてみる。さして反応もなかったので(当たり前だ)自転車に乗りその場を離れたけど、それでもずーっとこちらを見てる馬がおもしろかわいかった。
ちょっと走るとMaunoの学校に到着。昨日見た芝生の場所だった。自転車で走っているとちょうど見えない場所に看板が立っていたので、これじゃあ気づかないのは当たり前かと。![]()
人がいなさそうだったので、ちょっとぶらぶらしていたら、音楽が聞こえてくるので、そちらへ行ってみる。そこには人が結構いて、どうやらちょっとしたコンサートをやっているよう。遠くから少しずつ近づき、音楽を少しだけ聴く。
綺麗な芝生を見てから学校を出発しT字路へ。左へ行けば昨日と同じコース、右へ行けばJPPの地元でもあるJärvelä。ここでは、地名がそこの住人のファミリー・ネームになっているんだよ、とステイ先のご主人が言っていたのを思い出す。ということは、JärveläにはJärveläさんが多く住んでいるということか。ちょっとおもしろそうなので右へ曲がってJärveläへ。ところどころにある郵便受けの前で自転車を止めては、名前を確認すると、確かにJärveläさんだらけ。おもしろい。
まったく車とすれ違わないけっこう大きな道路を、外装の綺麗なお家をしばし眺めながらスイスイと自転車で走るのは気持ちがいい。天気もよかったのでなおさら。地図で現在地を確認したら、持っていた地図上から大幅に過ぎてしまっていたので、これ以上進むのはやめておこうと途中でUターン。次はトナカイの飼育場所を目指す。一応それらしき場所は見つかったので自転車を降りて中へ入ってみたけど、残念ながらトナカイはいなかった。
ステイ先に戻ると、ちょうどご主人と奥さん、娘さんが車でフェスティヴァル・エリアに行くというので、一緒に乗せてもらう。ご主人はフェスティヴァルのお手伝いがあったので、会場の入口で別れる。1時からアリーナで行われる、女性だけで構成されている演目がとってもいいわよ、と奥さんに薦められていたので一緒に見る。そこでフィドルを演奏している女性たちを指し、奥さんが「あの子とあの子、それからあの子も、あの子もMaunoの娘たちなのよ」と教えてくれた。みんなMaunoにソックリ。
この演目ではたくさんのフィンランド民謡が演奏され、みんながダンスを踊り、歌い、それを聴くことができて、見ることができてすごく楽しい気分に。こういうのがずーっと続くと幸せだろうな、と漠然と考える。
このあと、Wさんたちと待ち合わせをしていたので、その場所へ。すぐに車で彼女たちのお家へ移動し、お邪魔させていただく。到着してすぐにJPPのHistoryをかけてくれ、しばしJPPの話をする。すると娘さんがごそごそと始めたのでどうしたのかと思っていたら、「JPPのドキュメンタリー映像、見たことありますか?」と聞かれた。これはどうしても見たくてネット上で探し続けていたモノ(英語タイトル:JPP - The incredible Finn band)。そういうのがあるのは知っていたけど、見たことはなくって、すごく見たいと思っていたんだと言うと、いまそのビデオを探してるので、ちょっと待っててくださいとのこと。しばらくして見つかり、上映会。この番組はフィンランドの放送局YLEが制作したものなので、本国では当然フィンランド語(ヨーロッパ各国で放送されたときは、英語字幕と英語ナレーションになっている)。言っている内容は分からないけど、映像を見るのがとても楽しく、食い入るように見てしまう。昨日今日と自転車で通った橋を、Artoがフィドルケースを背負いながら自転車で通っている映像があったり、レッスン風景、彼らの若い頃の映像、もちろんライヴの映像もあり、彼らの普段を知ることができて、かなり興味深い内容。その中で小学生のAnttiとEskoが大人に混じって一緒に演奏している映像があり、思わず「かわいいーー!」と叫ぶ。
上映会のあと、地図を見せながらサイクリングの話をしていたら、わたしが馬と見つめあっていたその場所は、Anttiの実家なんだと聞かされた。なんだかローカルな話題だ。それにしても、知らないって怖い。馬に話しかけていたところでAnttiに出くわさなくてよかった(笑)。
これからWさんの妹さんと娘さんが出演するミニ・コンサートがあるというので、再びフェスティヴァル・エリアへ移動。中へ入るとちょうど向こうからご飯を食べながらAnttiが歩いてきたので、手を振り、ちょっとだけ話をする。夜にまたSaliでシベリウス・アカデミーのコンサートがあるけど、これもAntti?と聞くと、今日はEskoと2人でやるんだよ、というので見に行く約束をして別れる。そしてミニ・コンサートが開かれる会場へ。ここでも素朴なフィンランド民謡を聴くことができてシアワセな気分に。
今日の夜中に行われれるナイト・カドリーユにWさんの娘さんに誘われていたので、待ち合わせ時間を確認。ここで一旦みんなと別れる。
しばらくしてからAnttiのコンサート開始直前にSaliへ移動。中をのぞいてみると、スタッフの人らしき女の子とAnttiしかいない。おかしいとは思いつつ中へ入る。するとその女の子が「今日のプログラムは終了したので、このホール閉めたいんですけど」と言うので「え!? コンサートってもう終わっちゃったの?」と聞くと、「7時から8時までだったので終わりましたよ」と言われた。このときすでに8時を5分ほど過ぎていた。……ああ。時間を間違えてしまったのだ。なんでプログラムをちゃんと確認しなかったのかと。もうアホかと、バカかと。急いで外に出るとAnttiがEskoと話をしていたので声をかけ、時間を間違えちゃって演奏を聴くことができなくって、本当に残念、ごめんなさい、と謝る。Anttiは「気にすることないよ、また次の機会にね」と言ってくれたので、ますます申し訳ない気持ちに。残念なことに、このあと彼はいとこの結婚式に出るために、Kaustinenを離れなければならなかったので、ナイト・カドリーユは出演できないと話を聞いていたのに! 時間を間違えたことを激しく激しく激しく(以下略)後悔。10〜15分くらい話しをしたあと、またね、と別れた。
すごく疲れていただろうに、いつもにこやかに対応してくれてほんとにありがとう、Antti。(つづく)
