« Kaustinen Folk Music Festival 2005 その5 | Main | ヘルシンキ観光 »

Kaustinen Folk Music Festival 2005 その5(つづき)

(つづき)
 Saliからフェスティヴァル・エリア内へ入り、アリーナの楽屋付近で次に始まるプログラムの様子を見ようと立っていると、Artoが1人でいるのを発見。なんとなくだけど、これまで何度か見かけた雰囲気ではすごくクールな感じがしていたので、もし怖い人だったらどうしようかと思ったんだけど、「今日は最後の日だ! ここまできたらあとは野となれ山となれ!」という気持ちに後押しされ話かける。想像とは正反対の、ものすごくやさしくて気さくな人だったんで感激。出演直前だったというのに、話をさせてもらう。しばらく話をしたあと彼は、今やってるこのコンサートで演奏しなきゃならないから、と言って楽屋へと入っていった。それじゃステージを見ようと座席へ移動。彼はさっきと変わらない、Tシャツに膝丈短パン、ビーチサンダルという超カジュアルな格好そのままでステージに乗って演奏してたもんだから大爆笑。ものすごい才能の持ち主なのに、全然飾らない人なんだなーと、ちょっとあったかい気持ちに。

 待ち合わせの時間には少し早かったけど、席を立ちみんなとの待ち合わせ場所へ。これから始まるのはナイト・カドリーユ。これは、観客が参加することができるプログラムで、JPPの演奏にあわせてカドリーユを踊るのだ。最初に誘われたときは「踊れないよー」なんて言ってたんだけど、踊り方なら教えてくれるから大丈夫!と言われ、せっかくなので参加することにしたのだ。普段はダンスを教えている人だという、フェスティヴァル中何度も見かけた司会者の男性が、参加者(たぶん200人くらいは軽くいたんでは)全員をリードし、基本を指導。そして、JPPが呼ばれ、メンバーがステージに登場。Anttiが結婚式に行くために帰ってしまっていたので、誰がベースやるのか気になっていたんだけど、なんとJPPの元メンバー、Timo Myllykangasがステージに現れた。これはこれでいいんじゃないか!?と大興奮。

 ステージ上のJPPにポーッとなっていたら、練習なんてする間もなく、ぶっつけ本番であのミニアルバムHuutokatrilli!に収録されているのとまったく同じ構成で演奏がスタート。踊り始めると、そこにはあまりにも人が多すぎたため、たくさんの人とぶつかってしまうのに、みんな全然気にしてなくて楽しそうに踊っている。こちらも少しずつ楽しくなってきた。このアルバムを愛聴していたわたしは「もしかして、だんだん早くなっていって、最後には猛スピードで踊らなきゃならないんじゃないの?」と一緒に踊っていた彼女たちに聞くと「その通り!」との返事。最初は演奏に耳を傾ける余裕があったのに、後半は踊るのに必死。そして予想通りだんだんテンポが早くなり、もうみんなでわやくちゃになって踊り、最後にはステージにみんなで波のように押し寄せ、演奏者へ大きな拍手とともに演奏終了。
 ……この気持ちは言葉で上手く表現できない。とにかくひたすら感動。JPPの演奏にあわせて踊っちゃったよーー!という気持ちが一番大きかったかも(笑)。ものすごくものすごく楽しくって、30分が一瞬のようだった。
 大勢でカドリーユを踊ったあとは、続けてJPPの演奏によってワルツが始まり、慣れないながらもワルツのステップを踏み、踊る。ここでもたくさんの人にぶつかるけど、もうまったく誰も何も気にしていない。途中、肩をたたかれたので振り向くと、ステイ先のご主人と奥さんが仲よさそうにワルツを踊っており、手を振ってくれた。

 ワルツの演奏が終わると、ここでJPPのライヴも終わり。この時点で1時すぎ。楽しいようなうれしいような、悲しいような寂しいような複雑な気持ち。あまりの楽しさにすっかり忘れていた、ここへ来るまで大変だった準備と道中を突然思い出したり、次にJPPのライヴを見るのはいつごろになるかな、とか、Friggのライヴは今度どこで見ることができるかな、とか、いろんな思いや考えが頭の中をグルグル回りはじめ、しばらく黙ってしまう。ボケッとしていたところ話かけられ、解散することに。コンサートは朝方4時まで続く。
 一緒に踊った彼女たちが車で送ってくれるというので、アリーナを離れる。すると会場出口近くにMaunoが! Maunoの教え子だったというWさんの娘さんが声をかけてくれて、ほんの少しだけ話をさせてもらう。Maunoは「ごめん、もうすごく眠いんで、帰るね」と言って帰っていった。関係ないけど、Maunoの声は耳に心地よい綺麗なバリトンだった……。
 車から降りる際に「来年もまた来たいなー」と言うと、「それはぜひ来なきゃだめですよ!」と言われ、また会うことを約束して別れる。お家までの道をトボトボと歩いていると、またもや今までのことがフラッシュバック。頭がパンクしそうだった。

 そうして、わたしにとってのフェスティヴァルが、すべて終了。
 
 
 
 
 

 ……とキレイには終わらないのだ!!
 ステイ先に帰ってシャワーを浴びたあと、今日撮った写真を確認しようとカメラを取り出すと、2枚あったはずのメモリーカードが1枚しかない。持ち歩いていたカバンから洋服のポケットから床から、すべてを探してもどうしても見つからない。何度ももう一度、と思って見てみても、まったく見あたらない。実はそのメモリーカードにはものすごく大切な写真が入っていたので、顔面蒼白。落としたとなると一体どこで?と考えたとき、浮かんだのはMaunoと話をしたとき。このときカメラを取り出し、メモリーカードを入れ替えたので、そこで落としたに違いないと断定。
 急いで洋服に着替え、誰もいなかったので、昼間使わせてもらった自転車を勝手に拝借、猛スピードで会場へ。アリーナではのん気にコンサートが開かれていたけど、それには目も耳もくれず、Maunoと話をした場所の周りを探す。目を凝らしていると2mくらい先に見覚えのある色が。近づいてみると、砂にまみれたメモリーカードを発見! 砂を払い、念のためにと思って持参したカメラに差込み、カードの中を見てみると、そこには大切な写真が写し出され、ほっと胸をなでおろす。このときの安堵感といったらなかった。この時点で、2時前後。寝る前にもう一度写真を確認して、安心して眠った。


 これでやっと、本当に、長かった一日、長かったフェスティヴァルが終了。
 そして、長かった文章も終了。

 
 

 ここまで読んでくださった方がいらしたら、大変お疲れ様でした。自分の覚え書きなもんで、いろんなことを書きすぎたかなと。あと、慌てて書いたので、文章が汚くて申し訳ないです。写真のアップはいずれ。
 後日談も載せますが、めんどくさいなら読まない方が。

|